アーティスト・イントロダクション2020


2020年のアーティストイントロダクションは第十一回をもちまして終了致しました。

ぜひ、会場でお待ちしております!


第十一回 アーティストイントロダクション

こんにちは。絵画専攻の渡邊(院生)です。

 

私の研究テーマは「アクリル画材を主としたミクストメディア技法による平面作品の研究及び制作」です。

木製パネルに麻キャンバスの裏地を表にして張り、そこにアクリル絵具、メディウム、胡粉等を用いて描いています。キャンバスを裏に返したのは、メディウムの食い付きがいいからなのですが、麻布の色を見て「この色をジェッソやモデペで全部覆ってしまうのは勿体無いなぁ」と思い、麻の色を生かす形で描いてみることにしました。いざやってみるとガサガサした画面はとても扱いにくかったのですが、その描きにくさが思いもよらない効果を生んで、新しいやり方を模索したりと、悩みながらも、楽しみながら制作しています。

 

 

私の主なモチーフは子どもです。よく「七つまでは神のうち」と言われますが、目に見える世界とその奥にある世界の、狭間にある存在として子どもの姿を描いています。

 

 

私の絵はしばしば何かの物語を参考にしているのかと尋ねられるのですが、はっきりこれ、という参考にした物語があるわけでは無いです。もし私の絵を見て、ほんの少しでもそれまで無かった物語を感じて頂けるとしたら、こんなに嬉しいことはありません。

 

 

ぜひ、彼らに会いに来て、色々と想像してみてください。

お待ちしております。

 


第十回 アーティストイントロダクション

こんにちは!デザイン専攻の片岡(大学院生)です。

私の研究テーマは、「個人に内在する思想・観念から創り出される創作物の研究と制作」です。    

わたしは今まで、眼をモチーフとしたojosというものをテーマに作品づくりを行ってきました。そこで、新たな表現を産み出していきたいということで、わたしのワールドを平面作品で表すことに挑戦しています。狂気だけでなく、幸福感、高揚感、ときめきなど幅を広げた世界観の研究を行なっています。    

平面作品では、動物とその動物たちの世界を主に描いています。

動物や自然物、イメージを自分なりに抽象化したものをモチーフとしています。

猫やリス、鹿やクジラなどが登場しますよ。    

色彩豊かな画面になるように心がけています。    

以前、MAE展で展示した立体作品も新たな魅せ方で展示をします。

新たな表現を多くの方に見ていただきたいです。ぜひぜひ、お待ちしています。メザメヨ!!!!!!!!!!!     


第九回 アーティストイントロダクション

こんにちは!

彫刻専攻の稲垣貴也です。

私は「恐竜をモチーフとした彫刻表現の研究」のテーマもと制作を行なっております。

 

恐竜という現在では生きている姿を見ることができない生き物を美術の作品というフィルターを通した時、何を感じることができるか、何を表現することができるのかを目指しています。

作品は全体のフォルムはもちろん、鱗もひとつひとつ作ることでまるで恐竜がそこにいるかのような印象を与えます。

学部の時は恐竜の大きさや存在感といったことを中心に制作をしましたが、院生となった今、それだけではなく、恐竜の配置による見せ方、見えない部分を想像させるといった新たな課題に挑戦します。

 

貴方の知らない恐竜の世界に出会うことができるかも?

 

ご来場をお待ちしております。


第八回 アーティストイントロダクション

 

こんにちは!デザイン専攻のわたなべこのかです。

 

 

わたしは、観る人が上に乗って、歩いて楽しむ、床の作品をつくっています。

 

 

モチーフはわたしのまわりにいつもいる、ふしぎなものたちです。何者かはわからないけれど、いつでも近くにいるふしぎな感覚を、リアルに感じてもらいたいと思い、床に描いています。

 

 

ぜひ会場へ、歩きにきてみてください•

 


第七回 アーティストイントロダクション

こんにちは!

デザイン専攻の三林です。

私の研究テーマは「絵本デザインの研究と制作」です。

ページを開くと立体的な形になるポップアップ絵本を制作しています。    

折りたたまれたページを開くことによって、立体的な形になる面白さを感じていただけたら嬉しいです。

今は「夏祭り」がテーマの絵本の制作中です。

読んだ人がわくわくするように、私が楽しいと思うものからテーマを考えています。

写真以外にも多様な仕掛けを用いて、どのページも面白い作品になるよう心がけて制作しています。

ぜひ会場に来て実物を読んでみてください!    


第六回アーティストイントロダクション

 

制作室には女の顔がズラリ・・・

 

 

こんにちは!

デザイン専攻の堀口です。

 

 

私の研究テーマは「人の表情をモチーフとした平面デザインの研究と制作」です。

 

 

等身大ほどのキャンバス2枚を使って計70人の表情を色彩豊かに表現しています。

 

 

実は70人それぞれに人物像に設定があるんです。

 

その人に合ったイメージで色を置いていき、画面上で横に接する人と兼ね合いを見ながら色彩を構成していきます。

 

 

一見するとカラフルで綺麗なのに、近づいてよく見てみると女性たちの嫉みや妬み・・汚い部分が垣間見えるような面白い作品を目指しています。

 

中には悲嘆に暮れる女性や、嫉妬に震えている女性もいるんですよ。

 

 

ぜひ会場へ、彼女たちに会いにいらしてください!

 


第五回アーティストイントロダクション

こんにちは。

絵画専攻の福村です。

私の研究テーマは「植物をモチーフとした水彩画の研究」です。

 

私は身近な植物に親しみを感じ、その時々にしか咲かない花に生命感や美しさを感じるため、植物を絵の題材としました。

また、水彩絵の具がにじんでいく性質に興味を持っていたため、にじみを用いた水彩画を研究したいと考えました。

 

 

花以外にも果物や木の実などもモチーフとしており、どの作品も実物を見ながら描いています。

題材としている花は主に、実家で育てている花であり、あまり知られていない花を多く描いているのではないかなと思います。

そのため、作品をご覧になられた方にとって「こんな花あるんだ!」と、「花との出会いの場」となることができれば嬉しく思います。

 

 

制作過程では、「光」「色彩」に意識を向けて制作しています。

光に満ちた空間の中で、植物とそれを取り巻く空気の色彩的な「美しさ」や「優しさ」を表現したいと思い、日々表現の模索をしています。

 

 

 

 

制作に用いる画材としては、透明水彩絵の具、マスキングインク(紙の白を残すための液)、塩、綿棒などを用いています。

 

 

 

 

今回の卒業制作では、1年間描き続けた四季の植物の作品、大小含めて30数点出展する予定です。

展示の際には、色彩の美しさ・光・にじみへの追究をご覧いただけたらと思います。

 


第四回アーティストイントロダクション

こんにちは!

絵画専攻の竹好です。

 

私は卒業制作で心象風景を描いています。作品の中には「光と影」「過去と未来」の気持ちを込めました。

 

大学時代は「光」が好きでよく描いていましたが、卒業制作では「影」に重点を置きながら制作をしています。作品を作っていく中で、

影があるからこそ綺麗に光ること。

暗いものならではの面白さ。

物事の裏の部分。

目を背けたいこと。

を見つめる機会になれば良いなぁ、と思いながら描いています。

 

 

 

また、未来になかなか進むことができない気持ちも作品の中に表現したいと思っています。まだまだ制作段階ですが、過去に引っ張られたり、頑張れなかったり、それでも前を向く気持ちを表現したいです。

 

ここまで読んで下さりありがとうございました^^

影に目を凝らしてみたら面白い発見があるかも??

 

絵画・彫刻・デザイン…様々な作品を味わいに、ぜひ会場にいらしてくださいね。

 


第三回アーティストイントロダクション

こんにちは。

彫刻専攻の作野です。

 

僕の研究テーマは「彫刻表現における物語性についての研究」です。

見る人が様々な思考を働かせ、思いを巡らせることのできる作品を目指しています。

作品を作ることは物語を作ることと似ているのではないかと考えます。

自らが感じ、考えることを表現するとき、人が作品を見るとき、そこには物語が生じるのです。

これまでは主にフォルムとしての魅力を追求する制作を行ってきましたが、今回の卒業制作では空間構成や異なる主題のモチーフによる構成、表層のディティールから物語性を感じることのできる制作に挑戦しています。

作品制作に用いる素材は、三種類の粘土と木です。

それぞれに異なった雰囲気があり、作品に合わせて選択しました。

今回の卒業制作は、僕の4年間の大学生活の集大成であると同時に、これからの制作の形を探っていく機会、挑戦であると捉えました。

そのため作品全体としては、研究テーマという一点においてしか統一感はありません。

一つ一つに現れる物語を楽しんでいただけたらと思います。


第二回アーティストイントロダクション

こんにちは。

絵画専攻の有木です。

 

僕の研究テーマは「猫をモチーフとしたモザイクアートの研究・制作」です。

僕は生まれた時から常に猫に囲まれて生活してきました。またその中で猫の色々な表情や行動を目の当たりにしてきました。彼ら彼女らにはこちらが予想だにしない表情や行動をしてくるため、毎日驚かされ、笑わされの連続でした。そんな僕の頭の中に刻み込まれた猫の色々な記憶やイメージをどれか取り上げてではなく1つにしてまとめたいと思い、それらをモザイクアートとして表現することを決めました。

使用している画材は決まったものは無く、絵の具、色鉛筆など様々な物を用いています。今後は粘土や毛糸なども用いようと考えています。

最近の悩みは、下宿をしているため猫がいない時間が生まれることによって、猫の記憶が更新されないことです。新鮮な猫との記憶がないと、やはり筆の進みも遅くなってしまいます。なので年末に実家に帰った際はいっぱい猫と遊ぼうと思います。

僕は今回の作品を、展覧会に来ていただいた方に猫猫猫猫うわあこれ自体猫やん!とびっくりしてもらえるような作品にしたいと思っています。そんな作品になるようにしますので、ぜひ展覧会にいらした際には僕の作品もご覧いただけると幸いです。


第一回アーティストイントロダクション

こんにちは!

絵画専攻の加藤です。

 

私の研究テーマは、「混合技法による心象表現の研究」です。

 

私は昔から、自分の心の中を表現するのが好きで、今回の卒業制作でも、色々な素材を使って、自分の心の中を表現しています。いつもは、マイナスな気持ちを絵にしてばかりいるのですが、4年間の集大成ということで、自分の中にあるプラスの気持ちも、作品にしてみることにしました。

使う画材は、一般的に絵を描く時に使われるような、絵の具や色鉛筆だけではなくて、毛糸やビーズなどの手芸用品や、メディウムという溶剤を絵の具に添加して使ったり、昔の思い出の写真を加工して印刷して、使ったりもしています。近頃は、100均などで目に留まった、制作に生かせそうな素材を買い込んでいます。プラスの気持ちの絵には、自分が幼稚園の頃描いた動物や家族の絵も、使っています。

最近の課題は、プラスの気持ちの画面が、なかなか進まないことです。

私が絵を描く動機は、絵を描くのが好きだから描くというよりかは、ストレスの発散のためなんです(^-^;。意識していなくても、頭の中で勝手に、ずっとずっと考え事とか、思ってもない色んな暗い言葉が浮かんできて、それを何もせずに溜めていると、しんどくなるので、中学くらいから、それを絵にして発散させるようになりました。

だから、マイナスな気持ちの絵はたくさんかけるけれど、プラスな気持ちの絵がなかなか描き進められないのです。。

プラスの気持ちの絵を描き進めるために、楽しいと思えることを色々と考えてやってみて、楽しかった気持ちを観察して、それをどう絵に表現したらいいか、考える日々です。ほんとは、頭で考えずに、素直に楽しい気持ちの時に自然に手を動かせれば、最高なんですけれど。。。

マイナスな気持ちの画面は特に、ドロドロした表現や言葉がたくさんあって、こういうのはずっと、人に見られないところでコソコソと描いてきたので、どきどきしながらも、周りに背中を押されて、制作に打ち込んでいます!

最後に、もっともっと制作を頑張って、一目見て、ゾワッとくるような迫力のある作品にします!!!ぜひ会場へ足を運んでください(^-^)